月山富田城

Basic information
name月山富田城
another name月山城
selected100名城 65
location島根県安来市広瀬町富田

トップページへ





Photo

▼see more!

▲close!



Data




Map




Record

攻城日時

2020年1月12日

攻城手段

JR特急やくも 観光ループバス 徒歩

攻城記録

 島根県の100名城、月山富田城。戦国時代の出雲の覇者、尼子氏の居城、月山富田城。5大山城の一つである。中海に注ぐ飯梨川右岸の標高160mの山、月山を中心に築かれた山城。城郭は1kmにも及ぶ。かつては中海から飯梨川を遡り城下に来ることが出来たという。鉄と銀(石見銀山)と港を抑えていた尼子氏は、豊富な資金力で巨大な山城を築くことができた。お金がたくさんあるから曲輪を500も作り、逃げ込んだ武将を膝下軍事力として抱え込む。尼子氏6代、170年間に渡り栄華を誇った。

▼read more!

 尼子義久は、大内義隆に攻められるもそこは強固な山城、退ける。(第一次月山富田城の戦い)。敗れた大内義隆を毛利元就が攻め、山陰は毛利と尼子の勢力争いとなる。しかし盛者必衰が、世の常。尼子氏は1540年(天文9年)に毛利の郡山城を攻めるも、その難攻不落の固さの前に失敗、そこから衰退が始まる。1565年(永禄8年)には、逆に毛利に月山富田城を攻撃される。(第二次月山富田城の戦い)。尼子義久の月山富田城は、毛利の総攻撃にも耐える。毛利は力攻めは無理とは判断し、尼子の石見銀山を奪い、尼子十旗も調略、計画的に尼子を攻める。高齢の元就は尼子との戦いの最中に、長男隆元が病死、それでも月山富田城攻めを続けた。1年半の籠城戦の末に、尼子義久は降伏し、開城。その後、月山富田城は毛利氏の支城となる。
 月山富田城は、遡ると1185年(文治元年)に佐々木義晴が出雲守護として入城したことに始まる。その後は塩冶、佐々木、山名、京極、尼子、毛利、吉川、堀尾の各氏によって支配され、1608年(慶長13年)に堀尾氏が松江城に本拠を移すまで、山陰地方の軍政上の一大拠点であった。

▲close!

 さて、月山富田城。9時23分安来着。米子からは1駅。米子城攻城の汗が引かないままに、すぐに到着。安来駅ホームに降り立つ。どじょうすくい出迎え隊なるほっかむりの三人がホームで安来節を踊り歓迎してくれた。お出迎え感のものすごさに戸惑う。安来はもちろん初めて訪れたが、鉄鋼とどじょうと安来節の町のようだ。9時40分観光ループバスで月山に向け出発。

▼read more!

 飯梨川沿いに進むバスの車窓を眺めつつバスは進む。車内はご高齢の方々ばかりで、しらさぎ苑夢ランドという健康増進施設と特養、病院でその大半が降りた。安来節演芸場でも1人降り、車内はほぼ空っぽに。日がよくないのか、観光ループバスがもろお年寄りの足専用と化している。10時20分、月山入口前バス停に到着。まず資料館へ。あの千田さんがここでもビデオ解説。ブラタモリの磯田さんも出ていた。
 11時に資料館を出発。竹杖が用意されてあるも、ここでも写真撮影を優先に考えスルー。ルートは、花の壇、山中御殿、七曲り、三の丸、二の丸、本丸。山城はあまりにも広大で、資料館からは全貌は見えない。先を急ぐ。しばらくは登り傾斜はさほどでもない。整備もされており歩きやすい。山中鹿介像を拝む。井戸もいくつかあり、籠城に強い月山富田城であることを再確認。15分くらい歩いただろうか。山中御殿に到着。広大。そして、ここで初めて月山富田城の全貌を知る。山中御殿から見上げる形でそれはある。急傾斜の七曲りがはるか上まで続き、その先に三の丸が見える。本丸は、山中御殿からもまだ見えない。いざ七曲りへ。七曲りをゼイハア言いながら登る。傾斜がきつい。七曲り終了。そして三の丸へ。三の丸を少し進むと、ようやく二の丸、本丸が見える。この辺りは比較的平らで、平行移動。もう登らなくて済むことにほっとする。11時45分本丸に到着。本丸には尼子氏の古い神社がある。狛犬は土台が崩れ、苔むした老木に囲まれ、趣きがある。しばらく本丸からの眺望を楽しむ。遠くに中海が見え、そこにそそぐ飯梨川が見える。あいにくの曇天の小雨。しかし、この景色にはコンディションは関係なく、素晴らしい。しばらく見入る。尼子はあの中海から飯梨川を遡って、銀や鉄やその他物資を運搬したのだろう、と想像する。と、ここで時間切れ。11時50分本丸発。かなりの急ぎ足で下山。12時丁度に山中御殿に戻る。そして12時10分資料館着。帰りはかなり急いだため、20分間で資料館に到着。バスまで多少時間があったので、資料館横の蕎麦屋に入る。12時36分、バスに乗り安来駅に戻る。着いた時から誰一人乗っておらず、また安来まで誰一人として乗ってこない路線バスだった。全てのバス停で停まらずに、「みやうち、通過します」等、運転手さんのアナウンスが定期的に虚しく響く。あまりに早いものだから、時間調整の停車が2回あった。これ、つぶれないのだろうか。心配。バス賃は210円。13時10分安来駅に到着。本日3城目の松江へ向かう。

▲close!



today's ramen

『そばうどん処 尼子』 (JR安来駅 歴史資料館前) おろしぶっかけ 700円



impressions

 月山富田城の資料館横、道の駅の蕎麦屋。そう、ここ島根といえば出雲そば。出雲そばと言えば、蕎麦の実を皮ごと製粉するため、色が濃く香りが高いのが特徴。おろしぶっかけそば700円を食す。
 うまい。コシの強いそば、大根おろし、ネギ、カマボコ、天かすに、冷たい汁をぶっかける。美味いに違いないその見た目通りに、当然うまい。蕎麦が来たのはバス到着10分前。かきこんで、急いで出る。冷たい蕎麦でよかった。



外観 そばの写真
inserted by FC2 system