松江城

Basic information
name松江城
another name千鳥城
selected100名城 64
location島根県松江市殿町

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Data




Map




Record

攻城日時

2020年1月12日

攻城手段

JR特急やくも 徒歩

攻城記録

 島根県の100名城、現存天守、国宝松江城。松江の将来性に目をつけ、月山富田城から居城を移した堀尾吉晴の松江城。2015年国宝指定。堀尾吉晴は、豊臣秀吉と徳川家康の天下人2人に仕えた。豊臣政権下では、生駒親正などとともに三中老の一人として勤めた。

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 堀尾吉晴は、1600年(慶5年)関ヶ原の戦い後に、息子の忠氏が出雲と隠岐の領国を拝領。その忠氏とともに、月山富田城に入る。しかし、松江の将来性に着目し、堀尾吉晴は居城を移した。堀尾吉晴は城普請の名人で、孫の堀尾忠晴を助け、松江城と城下町を整えて、現在の松江市の礎を築いた。
 堀尾氏の支配は1600年から1633年(寛永10年)。その後1634年から1637年は京極忠高が若狭国小浜(現福井県)から出雲に入封した。京極忠高はわずか3年の統治だったが、度重なる氾濫を起こしていた斐伊川に堤防を作るなどの功績を残す。これは現在も京極若狭守忠高にちなんだ「若狭土手」として名を残している。幕府直轄領だった石見銀山の監督権を与えられ、歴代松江藩主の中で最大の領地を治めた。ちなみに京極忠高の正妻、初は、徳川秀忠と江の4女。
 その後の1638年(寛永15年)から1871年(明治4年)までが松平氏の統治。松平直政が、信濃国松本から出雲に入封。松平直政は、徳川家康の次男結城秀康のその三男。ちなみに、松平直政は14歳で大阪冬の陣にて初陣。その武勇を真田幸村に讃えられ軍扇を投げ与えられたという。

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 さて、松江城。13時25分安来駅発。車窓から中海(なかうみ)を眺めつつ、山陰本線を特急やくもは西へ進む。途中、揖屋(いや)駅という珍しい駅を通過する。まず読めない。特急料金は760円。宍道湖(しんじこ) 手前で、13時42分松江駅着。松江、都会。すべては堀尾吉晴のおかげだと感謝しつつ、活気のある駅周辺を散策。しじみラーメンも食べる。

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 14時30分出発。天気は降ったり止んだりの小雨。駅から松江城は徒歩25分(1.9km)。大橋川にかかる松江大橋を渡り、松江城に近づく。水堀からそびえる高石垣の櫓台が見え、松江城着。大手門入ってすぐの高石垣は学校の屋上くらいあるのだろうか、恐ろしく高い。それでいてとてもきれいな切込剥。松平時代の改修だろうか。松江城はどうしても現存する天守が注目されるが、実は城郭の石垣群がとても見事。ちなみに石垣は堀尾氏の分銅紋の刻印が多いそうだ。本丸に進み、現存天守がその姿をついに現す。いやいや。なんと見事な。先週に白河小峰城を見たばかりでその逓減率の高さにびっくりしたが、この松江城は逆に逓減率が低い。ドドんとしたたたずまい。それがまた良い。望楼式で入母屋破風なのだが、羽織りを着て肩をいからせた漆黒のガンダムのようだ。あいにくの小雨だが、また小雨が似合う。雨が似合うランキングでは、松本城、伊予松山城と肩を並べる。古びて多少傷んだ黒基調の天守は雨が似合うのかもしれない。天守周りは一周ができないが、前方左右方向と一頻りアングルを変えて眺める。天守台の石垣が、水堀に近い入口の石垣より、なんというか、不格好である。角の反りはなく、逆に膨らんで湾曲しているくらい。横から眺めても多少ボコボコしている。一部飛び出た石垣があるくらい。それらも江戸初期のものと考えればかえって味わい深い。天守の中へ入る。入口でスタンプを押印し、塩蔵と旧鯱鉾、国宝を決定付けた祈祷札(のレプリカ)を見学し、上階へ。他の現存天守より照明が薄暗い気がする。また階段のヘリが丸みを帯びていて滑りやすく、足下に自信のない方は注意が必要。松江城の特徴は、天井の梁の上に柱を立てていること。それにより、下階にかかる上階の重さを分散軽減しているとのこと。2階、3階、4,5階と登り、最上階へ。最上階は回縁はないが、四方の窓が大きめ。見晴らしがよく、宍道湖方面など、雨に煙る松江市街地を楽しむ。その後天守を後にし、歴史館や塩見縄手通りの八雲記念館や武家屋敷を、中には入らず流し見て散策。各所のQRコードを全て集め、城巡りアプリの松江城も見事ゲット。時間は16時45分。次は津山に移動だが、最も早い電車で18時16分発。直通バスもなく、時間が余ってしまった。そこで、宍道湖に出てみることに。さすがに足腰が痛くなってきたが、歩いて宍道湖大橋近くの湖岸に出る。宍道湖、大きい。雲間の切れ目から明るい光が湖面にさし、青と赤のきれいな夕暮れの風景だった。しばらく眺めて休憩。そして、松江駅へ戻る。国宝5城制覇。満足。

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today's ramen

『成セバ成ル KAKERU (シャミネ松江店)』 (JR松江駅) しじみラーメン豚骨味 780円



impressions

 14時。つい1時間前に安来で出雲そばを食べたばかりだが、さすがはそば、幸いそこまで満腹ではない。松江駅ビルに入り、まずはご当地ラーメンを探す。松江と言えば、宍道湖のしじみ。ということで、しじみラーメンの看板のあるお店に入店。宍道湖産の粒の大きな大和しじみを使い、滋味深い味わいのラーメン、とメニューには書いてある。塩と豚骨とあり、元祖は豚骨だということで豚骨を選択。
 うまい。あっさり豚骨スープながら、後からしじみがじんわりやってくる。粒の大きな、と謳ってはいるがしじみはしじみ。そう大きくはない。しかし滋養たっぷりスープをおいしく頂きました。ごちそうさま。



お店の入口 ラーメンの写真
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