小田原城

Basic information
name小田原城
another name小峯城 小早川城
selected100名城 23
location神奈川県小田原市城内

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Photo

銅門の写真 天守閣の写真 天守からの石垣山城の写真

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2020年8月

御用米曲輪

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Data




Map




Record

攻城日時

2019年5月19日
2020年8月23日

攻城手段

SR400
小田急小田原線

攻城記録

 神奈川県の100名城、後北条氏拠点の城、小田原城。

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 近く、電車でもバイクでも行きやすい、しかし、外側復元のコンクリ天守だということで攻城の優先順位が高くはなかった小田原城。2週間前に八王子城を訪れ、後北条氏について少し詳しくなり興味も湧いたタイミングで今回攻城。山中城の後、石垣山城の前、絶好の組み合わせで訪れる。山中城からはバイクで20キロちょっと、30分程度。山城の後に天守のある平城という訪れ方は、飽きにくく、複数を同日に攻城しても記憶に残りやすく、よいセットであった。後北条氏の祖早雲は居館を現在の天守の近くに置いた。が、築城者は不明。北条以前の大森氏によるものだという説もあり。三代氏康の時代には、上杉謙信や武田信玄の猛攻にも耐え得る難攻不落の城として有名であった。

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 さて、小田原城。後北条氏の栄華と強さを実感できる大きな天守閣と、街全体を囲む惣構え(惣構えの外周は今回見学していない)、コンクリ天守の中には初心者でもわかりやすい丁寧な説明の掲示物。よかった。小田原城公園自体が観光地化されていて、檻の中にサルがいたり、子ども向けの展示館があったり、顔出し写真パネルも多かったり、とても賑やか。以前に備中松山城で、その小ささと掲示物の少なさに「小田原城の方がよほどすごい」と辺り憚らず大声で話し私をイラっとさせた中年夫婦を思い出す。確かに小田原城は観光映えする。復元した銅(あかがね)門や天守閣の見事さは、大手門から天守方向にアプローチしていくと、角度によりいろいろな顔を見せてくれて観光客を楽しませてくれる。また天気もよかった。煌々と太陽に照らされて時間によって変化する陰影は、ホンモノが残っていてくれたら…と余計に思う。

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 小田原城天守閣最上階からは、相模湾が一望でき、湘南や真鶴半島、伊豆半島も望むことができる。どこかの高級ホテルのようだ。早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直たちは、オーシャンビューに何を思ったか。とにかくきれいな眺望。私が見た中では、今のところ一番見事な眺望だ。 眺望の見事さはおいておいて、一夜にして出来上がった石垣山城を見て降伏を決意したという、その笠懸山。天守の廻り縁に説明書きがあり、眺めてみる。…いまひとつわからない。場所はだいたいわかる。こぶのような山が二つ(二子山)、その向かって左側の山の山頂であるということはわかる。しかし、実際には山頂の緑色しか見えず、2キロという距離感もいまひとつ実感できなかった。当時、石垣山城の陣を見た北条氏の気持ちを現代人が推し量るには、あまりにも今は家々がビルが多すぎる。期待していたようなイマジネーションは湧き上がってこなかった。石垣山城から眺める小田原城に期待。

 2020年8月再訪。新型コロナで帰省も旅行もできなかったこの夏。せめて、と小田急線で小田原へ。東口から出る。駅前のアーケードには北条氏や大久保氏、稲葉氏などの家紋が延々と揃い並ぶ。正規登城ルートから入るため、御堀端通りを南下し、馬出門を目指す。ほどなく右手に水堀が見えてくる。今日は雨予報だったが、幸い晴れに近い曇り空。馬出門から、銅門、常盤木門、天守閣というルートで登城。常盤木門の上り階段で、小田原城は平山城であることを思い出す。人はそこそこいるが、8月の夏休みのしかも週末ということを考えると空いているのだろう、普段は本丸広場などひとひとひとなはず。その本丸広場から天守閣を眺める。改めて見て、破風のバリエーションに気づく。一階の出窓の上にある破風は「切妻破風」か。ちなみに屋根の上に乗っている切妻破風は「千鳥破風」というらしい。この辺りが紛らわしく、まだ整理できていない。他にも唐破風も上階に見られる。
天守閣へ入る。入口で非接触型の体温計でチェックを受け、チケットを買う自分だけ列に並ぶ。1階でまあたらしいスタンプ帳に栄えある最初の一つ目のスタンプを押していた。下が少し欠けてしまったがそれも愛嬌だろう。1階から最上階まで一通りパネルなどを見学。北条五代のビデオも視聴する。北条征伐で最後に降伏した4代北条氏政とその3男氏照が切腹することで戦いは幕を閉じた。嫡男氏直は切腹を免れ、高野山へ。なぜ氏直は命を救われたのか、家臣を大切にする人柄に秀吉が感銘を受けたから…のような解説があった記憶だが、本当だろうか。筋としては跡取りの氏直は免れないと思うのだが…。なんてことを考えながら最上階へ。最上階の回り縁で、駿河湾、真鶴半島、伊豆半島を眺める。多少曇っているが相変わらずよい景色だ。石垣山城の方も眺める。やはり小田原城から石垣山城を臨んでも、2キロとはいえよくわからない。最上階には摩利支天が祭られている。戦国時代は、この摩利支天など確か4,5種類を祭ることが多かったそうな。
天守から降りて、本丸広場で騒いでいた猿をちょっと見物し、小田原城を後にした。忙しく写真を撮り説明版を追う初回とは違い、2回目はゆったりと余裕をもって見ることができてよい。新たな発見もあり満足。

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today's ramen

『らぁめん小池』 (甲州街道 上北沢) 濃厚味玉ラーメン 950円



impressions

 石垣山城ページを参照。



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