新発田城

Basic information
name新発田城
another name菖蒲城(あやめじょう) 舟形城 狐尾曳ノ城
selected100名城 31
location新潟県新発田市大手町6

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Data




Map




Record

攻城日時

2023年3月4日

攻城手段

上越新幹線とき

攻城記録

 新潟県の100名城、新発田城。日本に5城しかない木造復元天守の一つ。丁字型の屋根に3匹の鯱がのるとても珍しい三階櫓であることが有名。本丸表門と旧二の丸隅櫓が現存する。

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 戦国時代にこの地の新発田重家(上杉謙信の家臣)が本拠地とした旧新発田館跡に、1598年(慶長3年)加賀国大聖寺から入封した溝口秀勝が築城した。周囲を沼沢地に明まれ、会津方面に張り出す瓢箪形をした特異な縄張となる。3代宣直の時に完成し、本丸には実質上の天守として、屋根が丁字型をした三階櫓が築かれた。丁字型の屋根に3匹の鯱が載る非常に特徴のある櫓で、古写真などを基に平成16年に再建された。本丸表門、旧二の丸隅櫓ととも三階櫓にも海鼠壁が用いられている。海鼠壁は瓦を貼り付けたもので、板張より耐性があり雪国でよく用いられる。三階櫓内部は自衛隊地にあるため、外観は見学できるが、入城はできない。 また、石落をそなえた櫓門の本丸表門と旧二の丸隅櫓が現存する。※以上100本等より引用

 ※木造復元天守について
 絵図や古地図、古写真を元に忠実に復元され、尚且つ当時の工法に忠実に木造で復元された城のこと。日本に5城のみ。
  白河小峰城(1991年)
  掛川城(1994年)
  白石城(1995年)
  大洲城(2004年)
  新発田城(2004年)

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 さて、新発田城。6時前に東京駅に着。始発時間帯にも関わらず人混み。スキー客が目立つが、JR東日本パスの影響だろう。JR東日本パスはJR開通150周年を記念した特別切符で、3日間新幹線も特急も乗り降り自由、指定も4回まで取れるというかなりお得な内容。かく言う自分もこれを利用して、東京から新発田→久保田→弘前→根城→仙台→東京とぐるっと時計回りに移動する。通常だとざっと5万程度かかる所が22000円。激安。東京駅6時8分発の上越新幹線ときに乗り、新潟駅8時12分着。上越新幹線は、思い返してみると初めてなのかも。越後湯沢、浦佐、長岡、燕三条、、どれも記憶にない。

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 さて行き先は新発田、新潟はただの中継地。 新潟駅では新幹線ホームでいなほに乗り換え可能。新幹線の両側ドアが開くが進行方向の(開くのが遅い)左から降りると島型ホームになっており、その島型ホームの中央が改札で仕切られている。島型ホームを挟んでトキといなほが並ぶ。トキでは5号車だったが、降りるとすぐ前に改札。鉄道ファンなのかすごい行列。改札を経てすぐ目の前が7号車自由席(おそらく最後尾車両)。偶然にも最もよい位置だったようだ。競争率の高い海側に座れた。巡回する車掌が皆に行き先を聞き皆が秋田と答える中、自分だけ新発田と答える。え新発田?と車掌から聞き返される。折角海側座ったのにすぐに降りなければならない。 8時22分、オレンジ色の特急いなほ1号秋田行きに乗る。8時46分新発田着。
 曇天の9時前で人はほとんどおらず閑散としている。しかし駅前は広いロータリーで、旅館などもあり、観光地の雰囲気はある。駅前の屋根が城の屋根瓦風の作りで、新発田城を推している印象。小雨が降り出し雲行きが怪しい。寝雪がちらほらあるが、雪は降っておらず足元も問題ない。珍しく時間はたっぷりある。一服などしつつ駅前を出たのが9時15分。1.5kmほどなので順当に歩けば20分程度なのだがあれこれ寄り道をしつつゆっくりゆく。駅前の商店街通りはアーケードのようなひさしがしっかり設置されていて、雪や雨でも往来がしやすいように作られている。新発田市役所の守衛室でまずスタンプを押す。これを先にしないと落ち着かない。ついでにマンホールカードを尋ねる。ここにはないが寺町たまり駅とイクネスしばたにあると親切にもスマホで調べてくれた。礼を言い、寺町またり駅なるところにいきカードをもらう。そしてまたゆっくりゆく。寺町、だからやはり寺が多い。そのうちの一つ宝光寺の敷地に入っていた。古びた立派な風情のある山門をくぐり写真を撮る。時間があるのはよい。気持ちもゆったり、いろいろなものに目がいく。
 さてそうこうしながら新発田城へ近づく。二の丸跡の広大な広場にでてその奥に櫓と老人ホームが見える。その特養の名前はそのまま「老人ホーム二の丸」。特別感が漂う特養だ。水堀に近づいていくと現存の二の丸隅櫓が次第に大きくなってきた。水堀には鴨だろうかたくさんの水鳥と、そして左奥に木造復元の三階櫓、右の方に現存の本丸表門、さらに奥に復元の辰巳櫓がある。よいアングルだ。まずは三階櫓の方に歩いてみる。丁字型の屋根が有名な新発田城三階櫓。確かにおもしろい形をしている。てっぺんに二つの破風が直角に配置されている。鯱も3匹いて、斜め方向から拝むと三つが見えて格好良い。しかし真横に立つと、なんだろう、非対称な髪型をしている若者のように、なにやら違和感と滑稽さを感じてしまう。しかししばらく眺めるうちにまあでももともと非対称なものは好きだし、海鼠壁もきれいだし、これはこれで面白くてよいかもと思い直す。自衛隊の敷地との境界フェンスが邪魔、一番いいアングルは敷地内に入らないと得られないだろう。しばしの写真タイムの後、引き返して二の丸隅櫓に戻り改めて眺める。本にも乗っているがやはりこのポイント、二の丸隅櫓と本丸表門、辰巳櫓が一つに収まるこのアングルはとてもよい。看板をみると往時は土橋もあったようだ。江戸時代の絵図と見比べると堀周辺の地形などは当時のままで、江戸に思いを馳せやすい。 さて、続いて本丸表門へ。貫禄のある重厚な櫓門で、多少赤ちゃけて古びた感じなのがまたよい。残念ながらここが開いているのは4月から11月まで。冬季は閉鎖して中に入ることはできない。ちなみにそもそも三階櫓には自衛隊と財務省の協定で中には入れないらしい。文化財なのに勿体無い。本丸表門の前に立ち法の仕組みを呪う。本丸表門は奥にある重そうな門はしっかり閉じられていて、手前の橋もチェーンがあり渡ることはできない。堀の外からじっくり見物する。当時は土塀か櫓がのっていただろう張り出した石垣は、戦闘用の城であることを思い出させる。辰巳櫓は再建だけあって新しくきれいだった。辰巳櫓から二の丸隅櫓方向に向かって3つを写真に収めるアングルが一番よいかもしれない。堀部安兵衛の像を眺め、そしてここで攻城は終了。時間は10時半くらいだったか。
 時間があるので白壁兵舎広報資料館にいく。ここは無料。敷地には戦闘ヘリが展示されており、また中もなかなかおもしろい。自衛隊員らしきスタッフに丁寧に説明を受け、そして中を流し見る。ここは新発田城についても少しだけコーナーが用意されているのだが、ほとんどは主に戦争時の陸軍や自衛隊の資料を展示している。しかし兵舎で暮らす若き兵士が石垣や門の前で写真に収まっていたり、お城がちらちらと顔を出してくれるし、見ていておもしろい。緊張の解かれた若い陸軍兵士たちの何気ない写真にはほっこりした。銃剣道というジャンルを起こした今村均という人のパネルで足が止まる。彼は仙台の出身らしく親近感を覚えるた。時間は11時30分を回った。そろそろ、と駅方面にひきかえす。多少時間があるので、ラーメン屋をググり、そして駅前の観光案内所でマンホールカードをもらう。マンホールカードはここでは3種類あるそうな。 さて時間もちょうどよく、特急いなほもそろそろ到着する頃合い。11時45分駅に着き、そして12時55分再び特急いなほに乗って秋田へ。

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today's ramen

『本田屋食堂』 (新発田駅前) 中華そば 630円 シウマイ 630円



impressions

  ググって出てきた、自家製のシュウマイが人気の新発田市密着型の大衆食堂。地元の人からも愛されてるそうな。お店の一番人気は「中華そば」。生姜の風味が香る、あっさりとした上品な醤油スープが特徴で、縮れ麺との相性も抜群だと評判とのこと。 11時過ぎくらいに店に着くと2,3人待ちの行列ができている。さすがは地元民も愛するお店。店内は女将さんらしき割烹着のおばあちゃんと、そして女中のようなおばあちゃんの2名で回している。大きな店内で客も満員なのだが動きは機敏でてきぱき切り盛りしている。しばらく待たされ、そして案内される。すぐに中華そばとシウマイを注文。おばあちゃんはシウマイは多いよ、だいじょうぶ?と聞いてくる。だいじょうぶだよと答える。そして着丼したシウマイを見て甘かったことに気づく。一つ一つが大きくてボリューミーなシウマイが5個、積み重なって湯気を立てている。ちょっと多すぎるかも、と思いつつ大丈夫と言った手前がんばらねばり食べてみると、シウマイはジューシーでおいしく、多かったが何とか完食することができた。お腹いっぱい。いい店だ。ごちそうさまでした。



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