Photo
Data
- 築城年: 不明
- 廃城年: 1457年(長禄元年)
- 城郭タイプ: 山城
- 天守タイプ: なし
- 築城主: 小林氏
- 主な城主: 小林氏
- 関係する武将: 小林良景 コシャマイン(コシャマインの戦い)
- 主な遺構: 曲輪、土塁、堀
- 主な石垣のタイプ:
Map
Record
攻城日時
攻城手段
攻城記録
続100名城の1、北海道の志苔館。時は南北朝動乱の時代、上野国(群馬県)の小林重弘が蝦夷に渡り、築いたとされている。
▼read more!
尚、14,5世紀に蝦夷に渡った和人(小豪族)が築いた館を「道南12館」と呼ぶ。志苔館はその一つ。道南12館は、松前から志苔までの道南地域一帯に点在し、志苔館がその最も東端になる。志苔館の小林氏は、本土との交易で、昆布や鮭、毛皮などを売り財を築いた。蝦夷地での和人との交易は、北前航路の前身という説もあるくらいに活発に行われていたらしい。
※コシャマインの戦い
アイヌと和人の最初の戦い。1457年(康生2年)、小刀を注文したアイヌの青年と、和人の鍛冶屋が、その出来映えや値段でもめ、鍛冶屋がその小刀(マキリ)でアイヌ青年を殺害。それに激怒した周辺のアイヌ人が和人に武力蜂起。そして1457年(長禄元年)、渡島東部のアイヌ首長コシャマインが蜂起し、まず小林良景の志苔館を攻め落とした。その後、12の各館のほとんどを攻め落とした。しかし、コシャマイン親子が花沢館の客将武田信広の謀略により射殺され、アイヌ側は力を失っていった。コシャマインの戦いは、応仁の乱の10年前、室町時代のことである。この時期には、蝦夷地に入る和人が増え、和人とアイヌの衝突も増えてきたようだ。コシャマインの戦いは和人とアイヌの不平等な交易の端緒。
ちなみに武田信広は、蛎崎季繁(かきざきすえしげ)の娘婿となり、蛎崎家を継ぎ、蝦夷地支配を進め、松前藩の始祖となった。
※シャクシャインの戦い(1669年)
アイヌの首長シャクシャインを中心とした松前藩に対する武力蜂起のこと。詳しくは、松前城のページで書き残す予定だが、戦国時代の蝦夷地は蛎崎慶広が治めており、蛎崎慶広は関ケ原以前に徳川家康に接近、姓を「松前」に改め、そして江戸幕府が開かれると、蛎崎慶広あらため松前慶広は初代松前藩藩主になる。アイヌとの交易は松前藩のみが行うことを幕府と取り決めた。
※クナシリメナシの戦い(1789年)
寛政元年に起きた3つ目の大きな戦い。
さて、志苔館。8時15分函館空港着。志苔館は空港から徒歩20分程度。すぐに出発。空港下の長く細いトンネルをくぐり海の方へ。トンネル内の車道は車一台分の幅しかない。ガードレールで仕切られた歩道も人一人分の幅しかなくすれ違うことは難しい。しかし、すれ違う人はいない。トンネルを抜けるまでに一人にも出会わなかった。トンネルを抜けると海が見える。青森県の下北半島と津軽半島も水平線に見ることができる。国道に出て左折、海を右側にして150mほど歩くと右手に志苔館らしき土塁が見えてくる。右折し直進、志苔館着。少ないが看板もあり、説明としては十分か。
▼read more!柵跡、土塁など見る。土塁に登り、一周ぐるっと見渡す。函館山、松前方面、津軽半島、下北半島、雲間から地面にサーっと伸びる光の線。ここはとにかく景色がいい。空気もうまい。アイヌと和人の戦い跡地ということを忘れそうになるくらいに、のどか。 スタンプは東屋にあり、24時間押せそうだ。しかし屋外設置のためかインクが薄く、強く押そうとズレて、そしてダブって失敗。後から来た男性にスタンプは強く押すべしとアドバイスをし、9時45分、空港に向けて出発。
▲close!today's ramen
impressions
ラッキーピエロ(ファストフード)、まるかつ水産(寿司)と函館名物をあれこれ食べたのだが、志苔館を攻城した日のラーメンは函館ラーメンあじさいのみ。函館ラーメンあじさいは五稜郭の方にアップ。翌日も、朝市のどんぶり横丁で海鮮丼、スナッフルスのオムレット、りんごのたい焼きなど、あれこれ食べたのだが、ラーメンは食す機会はゼロ。志苔館と同じページにどんなラーメンをアップするか悩んでいる時に、大きな海苔のラーメン写真を発見。志苔館は志海苔町にある。志海苔→海苔→海苔の入ったラーメン写真…ということで、同じ11月に行った、東京立川の辛辛魚つけめんをアップ。しゃべくり007で有田か指原が紹介していた石神井公園店と同じ店。立川駅南口を降り東に少し歩くとすぐにある。 まあ辛い。辛さは3段階から選べるので抑えめで注文したのに、だ。生来、辛い物には弱く胃痛を発症する。案の定次の居酒屋で腹痛。しかし、辛いが、でもうまい。辛うまい。つけ汁には、直方体のチャーシュー、ネギ、魚粉、そして赤いスープ。つけ麺にしたのは正解で、辛い汁を加減することができる。スープは豚骨より魚介の味が少し強いか。頭から汗が噴出したが、麺が甘く感じてうまかった。我が胃がもう少し強ければと思う。そして、寒い北海道に進出したらもっと売れるのではと思う。