津和野城

Basic information
name津和野城
another name一本松城 三本松城 石蕗城
selected100名城 66
location島根県鹿足郡津和野町後田口

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Data




Map




Record

攻城日時

2022年12月18日

攻城手段

バス

攻城記録

 島根県の100名城、津和野城。関ヶ原の戦いを経て坂崎直盛が入り、城を近世城郭へと大改革。坂崎直盛は、徳川家康の孫であり豊臣秀頼の妻である千姫の大阪脱出を助けた功労者として知られる。現在の津和野城は壮大な高石垣などが残るのみだが、廃城時の破却を免れた櫓2基が城下に現存している。

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 1295年(永年3年)頃に能登国から吉見頼行がやってきて築城。2度の元寇の被害から鎌倉幕府は沿岸警備を強化するために能登の豪族吉見頼行を石見国の地頭として派遣した。
 吉見氏14代の跡、関ヶ原の戦いを経て、坂崎直盛が代わって入り、城を近世城郭へと大改革。また城下町も整備された。その後坂崎氏が断絶となると、亀井氏が入り明治に至る。
 坂崎直盛は、徳川家康の孫であり豊臣秀頼の妻である千姫の大阪脱出を助けた功労者として知られる。しかしそれをきっかけに千姫を妻に所望したが認められず、それどころか千姫と本多忠刻の結婚を妨害しようとして殺害された。これにより坂崎氏はお家断絶。

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 さて、津和野城。宿、萩本陣を8時30分出発。松本川を渡り9時前に東萩駅に到着。津和野バスセンター行きに乗り9時2分出発。現金のみ。2220円。バスは日本海の萩から内陸南東方向へ進む。車窓は雪でもはや真っ白。津和野城と帰りの飛行機が心配なくらいの天気だ。雪で遅れるとアナウンスがあり、10時18分着の予定が、11時津和野バスセンター着。山口県から島根県に入った辺りで降る雪は収まってきたが、津和野に着いてみると積もってはいるが雪はやみ、雲間から多少の光も差している。リフトも動いているだろう、いけそうだ。駅前にはSLが展示されている。街には人気はないが田舎ののどかさがあり、雪を被った山も近い。道には、津和野駅開業100年、森鴎外没後100年、という旗がはためいている。リフト乗り場まで20分ほど。歩き出す。津和野は古い町並みの景観を保護しているのだろうか、全体的に古い建物で統一され、役所なども遺構の門や建物を使用しているようだ。今は雪の白も相まって、2割増くらいに素敵に見えるように思う。さて、大きな鳥居が現れ、そこから参道に入る。太鼓谷稲成神社というこの辺りでは有名な神社らしい。雪景色に鳥居の朱色が鮮やか。京都の伏見稲荷のような千本鳥居の階段を登る。広い社殿エリアはなんだろう、鮮やかすぎて異文化のような印象も受ける。雪だからそう見えるのだろうか。この辺りで一時収まっていた雪がまた降り始める。リフトが心配、社殿の人に道を聞き、進む。車道を少し歩くと、観光リフト乗り場を発見。リフトは動いていない。節電で人が来るまで動かさないのだ、とプラス思考で受付けへ。

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 受付のおじさんが窓ではなくわざわざ横の扉から出てきた時には観念したが、しかしどうやら運休ではない模様。ただ、上は雪で危ないから決して勧められない、スタンプを押して何人もここで引き返したよという趣旨の話をされる。奥からタバコを加えたガラの悪そうなおじさんも近づいてきて、なに?いくのか?と面倒そうな顔をしてくる。ここまできて上にいかない手はない。上に行ったら天気を見てすぐ引き返す、ご忠告に従い決して無理はしない旨を伝え、リフトに乗れることに。まあそもそも運休ではないらしい。ただ風雪が強くなったらリフトで帰れない覚悟は必要。リフトは往復700円。リフトの席に積もった雪を払い落とし、柔らかいシートを敷いてくれた。乗ってみて尻が寒くなく、思った以上にありがたかった。リフトはゆっくりと上に進む。低速運転のスキー場のリフトという感じ。幸い、雪と風も若干落ち着いてきつつある。
 上に着き、まず景色の良さに目を奪われる。しかし天気が急変しては大変、速やかに出発。山道入口には木の杖が置いてあったため2本借りて4本足歩行で行くことに。今日は調子は良い方とはいえ、まだぎっくり腰が治ったわけではない。真っ白な登り道を慎重に進んでいくと、三本松城出丸というところに出た。ここには石垣が残っており、しかし雪に覆われてはっきりした遺構はわからない。しかしそれでも白を被った石垣はきれいで、嬉しい。雪が舞う中さらに登る。足元が滑りやすいところもあり、2度滑って腰がピリピリした。曲輪であろうエリアに出ても、見えるのは白一色。説明パネルも雪をこんもり被り、それが説明パネルであることだけはわかる。さらに上の方に進むと、高所に石垣群が現れ、テンションがあがる。仙台城の時も思ったが、城には雪がとても合うと思う。葛折りに連なる石垣群は戦闘用というより観賞用ではないかとさえ時折り思う。東門跡を見てさらに上へ。しかし目が楽しい。水墨画を見ているような楽しさもあり、またある門では雪の中黄色の紅葉樹が映えていた。足跡のついていない雪の上に、黄色の葉がそっと落ちている様は、洋菓子のようだ。
 さて、天守台に近づくにつれ天気も回復。雪はやみ、風もとまった。天守台に到着。晴れのゲレンデのようだった。天守台よりさらに高い、三十間台に登った。ここが津山城のハイライト。本によく載っている光景が、白を被り、目の前に広がる。なんとも見事。段々に奥へ長く広がる石垣群は、遠くの山並みへの下り階段のようだ。幸運にも雲が切れ明るい日差しが辺り一帯を照らす。降り積もった雪が一斉に輝いている感じがした。見事の一言。金田城と同じくらいの大きな感動を覚える。ここまでこれて、そして雪でよかった。シーズンオフで人は少ないらしい。行きも一人とすれ違っただけで、ここには友人以外に誰もいない。この絶景を独り占めできることに感謝しつつ、一服。興奮は覚めやらないが、天候が急変する前にと引き返すことに。
 道中の太鼓丸では、行きに通った太鼓谷稲成神社が遥か遠くに見える。一時的に置いていた杖も回収して、三の丸、馬立・台所・海老櫓などを通り抜けリフト乗り場に戻る。13時50分、リフトで下山。12時10分に乗ったのだから、およそ1時間半は上にいたことになる。上での興奮の余韻を味わいながら、街の方へ。
 その後は無形民俗文化財の鷺舞の像を見たり、旧津和野藩家老多胡家表門、藩校養老館、町役場の大岡家老門、聖堂内の畳が珍しかったカトリック教会などをあっさり見て歩く。造り酒屋の華泉に入り、作りたての生にごり酒を試飲。糖度が19度と言ってたか、まっこりのようにとても甘くあまりに美味しかったので購入。みのやという食事処で郷土料理のふきごはん定食800円を食べた。あまじょっぱいふきごはんはいくらでもいける気がしたし、柑橘系が入っている味噌汁もおいしく、体が温まった。
 時間は15時10分。そこから歩いてすぐの駅に行き、15時18分、JR山口線益田行きに乗り、益田へ。15時58分益田駅到着。ここからバスに乗り換えて萩石見空港に行くのだが、時間が1時間以上あり。益田は柿本人麻呂と雪舟の街らしい。が、駅周辺には何もなく、飲食店もまだ開いていない。益田はうどんが有名と友人が調べてくれて、駅反対側のうどん屋にいくも準備中。仕方なく戻り、ちょうど電気のついた台湾料理こ明珠に入りネギ刀削麺980円を食べる。刀削麺は好きで、ラーメンの味もそう悪くなかった。体を温め、そして駅に戻り、17時18分バスで萩石見空港へ。360円だったか。Suica不可。17時30分到着。予定では  18字15分に萩石見空港発だったのだが、雪の影響でどうやら1時間出発が遅れるらしい。それでも今日は満足感で満たされてるし、空港内は暖かいので、ロビーで記録を書いている。19時30分発、羽田に20時35分着。19時45分に着く予定だったから50分の遅れ。でも全く問題ない。満足。 太鼓谷稲成神社の朱色の鳥居をくぐりながら、もう年末だと改めて思った。実習生受け入れや動画作成、資格試験などそれなりに精一杯生きた2022年。最後によい旅ができた。電車やバスの乗り継ぎなど今回は全て調べてくれた友人に感謝。二日目にぎっくり腰がひどく萩城の日は迷惑をかけたが、お陰で予定していた城以外の像や歴史的遺構なども回ることができた。ありがとう。

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today's ramen

『みのや』 (JR山口線津和野駅) ふきごはん定食 800円



impressions

 津和野駅から歩いてすぐのところにある茅葺き屋根の素敵な外観の店構え。地元素材で作ったごはんや団子など郷土料理を食べることができる食事処。
 郷土料理のふきごはん定食800円を頂いた。あまじょっぱいふきごはんはいくらでもいける気がする。柑橘系が入っている味噌汁もおいしかった。体が温まりました。ごちそうさまでした。



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